折紙つき
千羽鶴の折り紙ではない。
「折紙」とは
江戸時代、刀剣鑑定の権威だった本阿弥家の出した鑑定書のこと。
その鑑定書が二つ折りの紙だった。
当時 刀にはそれを作った職人の銘がつけられ、名高い刀匠の日本刀は高値で取引された。
ところが ニセ物も多数出回ったため、木阿弥家が鑑定して、真正と認めた刀に鑑定書をつけていた。
似た言葉に「極めつき」があるが、
これも江戸時代、錦絵などに当局の「保証済」という意味で、
丸に「極」の字の印を押したことに由来している。
千羽鶴の折り紙ではない。
「折紙」とは
江戸時代、刀剣鑑定の権威だった本阿弥家の出した鑑定書のこと。
その鑑定書が二つ折りの紙だった。
当時 刀にはそれを作った職人の銘がつけられ、名高い刀匠の日本刀は高値で取引された。
ところが ニセ物も多数出回ったため、木阿弥家が鑑定して、真正と認めた刀に鑑定書をつけていた。
似た言葉に「極めつき」があるが、
これも江戸時代、錦絵などに当局の「保証済」という意味で、
丸に「極」の字の印を押したことに由来している。
「杵柄」(きねづか)とは
餅をつくときに使う杵の握る部分のことで、もともとは餅をつく腕前のことを指している。
昔はどの家でも年の暮れには自宅で餅をついた。
杵を握るのは一家の主の役割であった。
ところが隠居の身になっても、ひとだび杵を握れば熟練の腕前を発揮する人もいた。
そこからかつて身につけた技能がイザというときに役に立つことを「昔とった杵柄」
と呼ぶようになった。
幼い頃、親戚が集まって餅をついた記憶がある。
女子供は側で熱い餅を丸める作業。
アンコロ餅といって、小豆を入れる和菓子のようなお餅もあった。
いつの間にか臼が消え、電気餅つき器になり、
そのうち あまりお餅も食べなくなり、お店で買うようになった。
なんだか昔のことを思い出してしまった。
杮落し---こけらおとし
私は今まで何の疑いも無く、
“柿(カキ)落し”と書いて「こけらおとし」と読むのだと思っていた。
「柿」と「杮」はワープロ上では同じに見えるが、
「カキ」は9画、「こけら」は8画の別の字だったのだ。
騙し字みたいだ。
さて「こけら」の意味は、
木を削った木片のこと。
昔の建物は、檜(ひのき)や槙(まき)などの材木をうすく削いだもので屋根をふいて、その上に石などの重しをのせ、最後の仕上げに散らばった木片をはらい落として完成となった。
そこから「こけら落し」は新築の意味になり、やがて新築劇場の落成祝いや初興行を指す言葉となった。
「どんぶり勘定」を 今まで何の疑いも無く、勝手に、
丼でザックリと計ることことだと思っていた。
しかし「どんぶり」と器の「丼」はまったく無関係で、
かつて職人などが身につけていた「胴巻き」のことを指している。
江戸時代から戦前にかけて、職人らは胴巻きをつけ、
そこに煙管などのタバコやマッチ、小物、小銭を入れていた。
そしてこの「どんぶり」からひょいひょいと小銭を出す様子から、
計画もしないで適当にお金を使う意味になった。
そういえば昔はおじいちゃん達が普通に腹巻をしている姿を目にしていた。
ステテコに腹巻、寅さんスタイルだ。
牛耳る---ぎゅうじる
牛耳るの由来は、
古代中国の春秋戦国時代に、諸侯が同盟を結ぶ際、
牛の耳を裂き、みんなで生き血をすすって誓い合ったという故事による。
そこから、同盟の盟主にんることを「牛耳を執る」というようになり、
転じて、組織や団体を思い通りに動かす立場に立つ意味に。
ヤクザ映画に、自分の腕を傷つけて血判をする場面があるが、
今もそういう儀式が存在するのだろうか?
「どうも」はどんな時にも使える便利な挨拶語だ。
「どうもありがとう」
「どうもすいません」
「どうもお世話になります」
・ ・ ・ ・ ・
など 胴が略されて頭だけが残ったものだが、
「どうも」だけでは言葉が足りないと思うのか、
「どうも どうも」と重ねる形が多い。
「こんにちは」もどんどん 短縮される傾向にある。
↓
「こんちわ」
↓
「ちわー」
↓
「チーっス」 笑
易きにつく---やすきにつく
*
努力や工夫を避けて、手っ取り早い道を選ぶこと。
*
現代はあらゆる面で 易きにつく生活をしていると思う。
食事だけ見ても、レトルトに冷凍にあらゆる料理向けの調味料。
すべてセッティングされて売られている。
物やサービスが行き届きすぎていて工夫する余地がなくなっている。
便利と時間をお金で買って得した気になっているが、
手間をかける楽しみ、考える時間を失っているのかもしれない。
土壇場---どたんば
土壇場は首切りの刑場のことだった。
それで最後の場面、せっぱつまった瞬間の意味に。
ものすごく納得。
少しばかり過去をさかのぼれば、そういう歴史があったのだ。
私の故郷 長崎のとある町には昔「人柱」の風習があった。
神への捧げもとして人が生きたまま埋められたのだ。
人柱があったとされる場所には霊が出るという噂が、子供の間でささやかれていたものだ。
霊の話しはともかくとして、町の史料にも人柱の話しはちゃんと記されている。
日本後には物ごとに数える単位が異なっていてやっかいだ。
机・椅子--1脚
うどん---1玉
うさぎ---1羽
豆腐----1丁
くらいはついていけるが、
鏡-------1面
帯-------1本、筋、条
額-------1面、架
織物-----1反、匹
掛け軸---1幅、軸、対
海苔-----1帖、かん、枚
鋏-------1丁
壷-------1口、個
櫛-------1枚
などはなかなか出てこないと思う。
いっそのこと全部 「2鏡」とか、「3帯」みたいに みんな後ろに名前をつけるようにすればいいのに。
一粒万倍--いちりゅうまんばい
私は字を見た瞬間、グリコのキャラメルのことかと思った。
まじめな四字熟語。
一粒の種子をまけば、その万倍もの粒となって返ってくること。
最初はわずかなものが、非常に多くの利益をもたらしてくれること。
「おさめる」の漢字は収める、納める、治める、修める、とあり
「修める」以外は 使い分けが難しい。
・争いが収まる
・暴動を治める
・怒りを収める
・気が治まる
いやーいろんなおさまり方があるものだ。
それぞれの熟語を思い出してみると区別しやすいかも。
収める---収得・収容・収拾
納める---納付・納入・納会
治める---統治・治安・治療
修める---修身・修業・修得
華奢---きゃしゃ
*
ほっそりとして弱々しいさま
*
ずっと華奢な女の子があこがれだった。
私は骨太なので、がんばって痩せても華奢にはなれないから。
でも今は華奢よりも しなやかなグラマラスにあこがれる。
ある調べによると“生物学的”にモテル女性の比率というのは7:10だそうだ。
どこの比率かというと、ウエストとヒップ。
これは痩せてるとか太っているとかに関係なく比率が大事。
すかさず計算してみたが、やはり程遠い ・ ・ ・ ・
伸るか反るか---のるかそるか
これも漢字が浮かばない言葉でないかと思う。
私も「のるか」は“うまい話にのる”のように思っていた。
「伸る」は前にかがむこと、「反る」は後ろにそること。
つまり成功するか失敗するかは、一か八かという意味。
話はそれるが、
人によって前屈が得意な人と後屈が得意な人がいるような気がする。
私は前のほうがよく伸びる。
単刀直入---たんとうちょくにゅう
意味的には誰もが理解していると思うが、
イメージが“短い刀を真直ぐ突く”になっていないだろうか。
実は元の意味は“単身で敵中へ斬りこむ”ことから。
それが転じて遠まわしな言い方をせず直ちに要点に入る意味に。
目を皿にする---めをさらにする
私は薄い皿のように目を細めて探すと疑いもなく思っていたが、
実は皿は皿でも上から見た丸い皿のことだった。
なんてこったい。
ちょっと考えたらわかるだろうに。
人間 驚いたり、探したりする時は目を大きく見開くじゃない。
まだまだこの手の勘違いはいっぱいありそう。
ほうほうの体---ほうほうのてい
「ほうほう」とは何ぞや?
これは漢字になると、一目瞭然。
「這う這う」。
そうだったのか。
這い出すようにやっとの思いで逃げ出す様子。
もう一つ、
「そりが合わない」の「そり」は「刀の反り」のこと。
刀はその反り具合が鞘と合っていないと、おさめることができない。
ここから「気が合わない、うまく関係を築けない」とういう意味に。
海獣のトドのことかと思ったら、
「とど」は魚のボラのことだった。
ボラは
ハタ→オボコ→スバシリ→イナ→イナ→ボラ→トド
というように成長にしたがって呼び名が変わる、出世魚。
最後の名前がトドなので、トドでおしまいということから
「トドの詰まり」となった。
しかしそれだけ呼び分ける程、七変化する魚なんだろうか。
檄を飛ばす---げきをとばす
「活を入れる」「叱咤激励」というような意味で使われているが、
「檄」の本来の意味は「人々を緊急に招集する」というもの。
昔の中国の「徴召の文書」のことで、それを方々に急いで送って人を集めた。
漢字が思い出せない言葉は、けっこ意味違いに取られていることが多いと思う。
「活を入れる」も「気合を入れる」とか「渇を入れる」と思われているが、
正しくは「活」--精気の無い状態に刺激を与えて、活気を取り戻させること。
大きな声で叱ることではないのだ。
衣擦れの音---きぬずれのおと
*
着物(衣)のすれる音の意味。
*
私は「きぬずれの音」といったら、
どうしても美しい絹の着物と秘め事をイメージしてしまう。
黒髪の美しい女性、夜の帳、絹擦れの音、妄想が・・・・。
一方 「歯に衣着せぬ」(はにきぬきせぬ)は「衣」で納得。
白河夜舟---しらかわよふね
*
見てきたような嘘
前後不覚の熟睡
*
「白河夜舟」の由来は、
-- -- --
ある江戸っ子が 京都見物をしてきたことを得意気にしゃべっている。
それを聞いていた男が 出まかせに違いないと察知してカマをかけた。
「ところで白河はどうだったい?」
すると
「ああ、白河か。夜の舟で通ったもんで、とんと何も見えなかったな」との答え。
してやったり。
白河は左京の地名で、川の名前ではなかった。
というわけで 男の話しがホラ話であることがバレてしまった。
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そういう話しが「白河夜舟」という4文字に凝縮されたのだ。
落語の「酢豆腐」という知ったかぶりのおもしろい噺を思い出した。